鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」 勝見明

鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」—セブン-イレブン式脱常識の仕事術
鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」—セブン-イレブン式脱常識の仕事術勝見 明

プレジデント社 2005-01-21
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おすすめ平均 star
star小さな仮説・検証の繰り返し
star仮説と検証
star鈴木流経営の本質

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先日記事にした『なぜ、セブンでバイトをすると3カ月で経営学を語れるのか?』の元ネタのような本。
今回ブログカテゴリーを「仕事術」に分けたのは、副題「セブン−イレブン式脱常識の仕事術」によるもの。しかし中身は、鈴木式経営学が色濃くなっています。

目次
第1章 「買ってもらえない時代」にいかに買ってもらうか
第2章 「鵜呑み」にせずにいかに真の情報力をつけるか
第3章 セブン−イレブンの強さを支える「対話力」の極意を学ぶ
第4章 「無」から「有」を生む組織はこうしてつくる
第5章 鈴木敏文直伝「迷ったときはこう決断しろ!」
鈴木敏文が語る「75の真実」

本書は、何度も出てくる「仮説」と「検証」、「顧客の立場で」と「顧客のために」がキーワードとなりますが、本日ご紹介したいのはこちらの一文。読書家としてはとても気になる内容です。

本に線を引きながら読むのは安心感を得ているだけだ
「よく、本を読みながら線を引いている人がいます。“ああ、そうだな”と、自分も同感に思うからでしょう。しかし、それは単に自分が同感する箇所をなぞって安心感を得るだけで、何のヒントにもなりません。同感するのは自分にも潜在的に同じような考え方があるということです。同感して気持ちはいいでしょうが、自分もすでにその考え方に達しているわけですから、得るものは少ない。線を引くなら、自分の理解とは異なる反対の意見のところに引くべきで、これは価値があります。

確かに「同感」を得た箇所に線を引くことがあります。特に、何の目的も持たずに読み始めた本にね。そして読み終わった後に気づくのです。満足感は得られたが、成長が得られなかったことを。
このような線の引き方をしてしまった本は、時間のムダだったということですね。
最後に。
本書で取り上げられた懐かしいCM動画をご覧ください。


発案者は鈴木氏本人とのこと。驚きです。

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