フォレスト出版がP.F.ドラッカーの敷居を下げてくれた!―最短で一流のビジネスマンになる!ドラッカー思考 一条真也


あのP.F.ドラッカーの経営理論をここまで分かりやすく解説した本はいまだかつてなかった!

目次
プロローグ ビジネスマンの成功はドラッカー思想から始まる!
第1章 一流は最短で目標を達成する!
第2章 思考と成果を直結させる方法
第3章 なぜ一流だけが成績を上げるのか?
第4章 仕事は破壊すれば結果が出る!
第5章 最強のコミュニケーション術
第6章 一流は使っている!未来の結果をつくる方法
あとがき

P.F.ドラッカーと言えば、今更語るまでもないが、経営学者で社会生態学者であり、様々な著書が古典的名著として多くのビジネスパーソンに読み継がれています。しかし、その内容は決して簡単なものではなく、それなりに経営論についてかじった人でないと読破するのに苦労します。
かくいう私も、書籍だけでは腹落ちしなかったので、オトベンを平行して利用しました。それでも、ハードルが高いことを感じざるをえませんでしたが。
本書は、冠婚葬祭大手(株)サンレーの社長であり、北陸大学未来創造学部客員教授である、一条真也さんが、「解説+エピソード+実践プラン」というフレームを使い、誰にでも理解でき使いこなせるように、丁寧かつ親切に解説してくれています。
目的は、ドラッカーの思考をもとに、日頃の仕事において活用していくというもの。多々あるドラッカーの著書を読むよりも、はるかに分かりやすく利用価値が高いと思います。
例えば、第3章にある「マーケティング」の項目。
ドラッカー曰く、「マーケティング」とは「顧客の創造」であると述べており、続いて「顧客は何が買いたいか」という問いに対して、

『目的とミッションに取り組むうえで、答えるべき最後の問いは、「顧客にとっての価値は何か」である。これが最も重要な問いである。しかし、最も問うことの少ない問いである。答えは明らかだと思いこんでいるからである。品質が価値だという。ただし、この答えはほとんど間違いである。顧客は製品を買ってはいない。欲求の充足を買っている。彼らにとっての価値を買っている。』

と答えている。言いたいことは分かるが、これでは少しかたくて身構えてしまう。
しかし、一条さんによる解説においては、

消費者が本当に買っているものと、企業が売っていると思い込んでいるものとの間にはズレがあるのです。
歯ブラシを購入する人が本当に欲しいものは「健康な歯」です。洗剤の購入者が本当に欲しいのは「清潔な衣料」です。ドリルを買う人が欲しいのは「穴」です。CDやDVDを買う人は丸い銀板が欲しいわけではなく、音楽や映像、つまり「楽しい時間」としての娯楽を求めているのです。
「当たり前のことではないか」と思うかもしれませんが、意外と企業やその経営者・社員が「自分はこれを売っている」と思い込んでいるものと、実際に顧客が求めているものは違っていることが多いのです。

となる。これは非常に分かりやすい解説である。
過去にドラッカーに挑戦したが挫折した人、いまだドラッカーに手を出していない人、こちらは非常に優しく書かれたドラッカービギナー向けの本です。本当に仕事に役立つスキルを身につけたいなら、ぜひ本書に挑戦してみては?
まずはこの一冊から!
最短で一流のビジネスマンになる!ドラッカー思考~一流の思考を身につける!47の実践テクニック~
4894513676


併せてこちらの本もお勧めしておきます。(こちらは体系的にまとめられており、スキマ時間に読むには最適です)
図解で学ぶ ドラッカー入門
図解で学ぶ ドラッカー入門


by具太郎
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