経営者の条件 P.F.ドラッカー

ドラッカー名著集1 経営者の条件
ドラッカー名著集1 経営者の条件P.F.ドラッカー

ダイヤモンド社 2006-11-10
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今週は、個人的にドラッカー一色の週でした。もうお腹一杯です。
本書は「ドラッカー・エターナル・コレクション」シリーズとして全15巻発売されたうちの、記念すべき第1巻。
タイトルにあるような「経営者」向けというよりも、「個人」向けに書かれた一冊です。特に「エグゼクティブ」に焦点が合わせられています。

目次
序章 成果をあげるには
第1章 成果をあげる能力は修得できる
第2章 汝の時間を知れ
第3章 どのような貢献ができるか
第4章 人の強みを生かす
第5章 最も重要なことに集中せよ
第6章 意思決定とは何か
第7章 成果をあげる意思決定とは
終章 成果をあげる能力を修得せよ

本書で学ぶべきポイントは次の2点。

1.エグゼクティブの仕事は成果をあげることである
2.成果をあげる能力は修得できる

「仕事で成果を表す」「会社に成果を残す」という至極当たり前のことだが、一体どれだけの人がこの「成果」について考え、会社に貢献しているだろうか。
しかし実は、理解するのは簡単だが、実行するのとてつもなく難しいのでは?
社会人として経験を積めば、ある程度「要領」を掴んでくるであろう。しかしそれは自然と「依存化」に向い、「成果」からはほど遠くなってしまう気がする。
このご時世、私の周りにも「リストラ」組がチラホラ出てきた。しかもそれに対して、違和感や嫌悪感を持たなくなってきた。そんな私も他人事とは思えない立場にあり、会社に対して満足な「成果」を出しているとも思えない。
しかし、志だけはいつも高い。非常に厄介者である。
以前、記事の中で「異動申請」を出したことに触れたが、先日あえなく却下された。理由を聞いたら、「代わりがいないから」である。唖然とした。
実はこの返答は今回で2度目。一回目は、4、5年前本社からバイヤーとして誘われた時、私は承諾したのだが、当時の上司に「代わりがいないから」という理由で行かせてもらえなかった。今回は、自ら申請をしたので、かなりの勇気と覚悟を持って挑んだわけだが、残念ながら悲しい結果に終わった。
そんな私に共感してくれたドラッカーの言葉をご紹介。

人事に関しては、問題ではなく機会に焦点をあわせなければならないということである。
「手放せない。いなくては困る」という声に耳を貸してはならない。・・・(中略)・・・「欠くことができない」といわれる者は、なんとしてでも直ちに異動させるべきである。さもなければその者の強みを壊してしまう。

今日のあらゆる分野のエグゼクティブが、胸に炎を抱いているべき若者たちの多くがあまりに早く燃えかすになるといって嘆く。しかし責められるべきは彼らエグゼクティブである。彼らが若者たちの仕事をあまりに小さなものにすることによって彼らの胸の炎を消している。

上司であり、部下である私にとって覚えておくべき言葉である。悲しいですが、根気よく努力を続け、来るべき機会をモノにできるよう明日も頑張りたいと思う。とは言っても、すでに燃えかす予備軍ですが・・・。
私が今与えられている役割は、「得意」だけど「嫌い」な仕事。つまり頼りにされるが、必要以上にストレスをためる仕事。下手に「周りよりも専門的な知識を身につけている」というのも、問題だと感じる今日この頃である。
何はともあれ、本書を含めドラッカーは社会人必須の本。様々な著書があるので、自分に合った内容のものをリアル書店で選ばれるのが一番良いかと。
【編集後記】
先日娘に、漫画『あひるの空 (1)』を買ってあげたのですが、これにハマったのがウチのヨメ。その日、第1巻を読み終えると突然、、、「今から買いに行くから連れて行って!」と豪語。時計を見たら、すでに夜の11時。私はその時、テスト期間中である娘の勉強を教えていたのですが、そんなのお構いなし。
ヨメ「早く行くよ!」
私「いや、今勉強を教えているから・・・」
ヨメ「なら、一人で行かせていいの!」
私「いや、お酒飲んだから運転出来ないでしょ?」
ヨメ「だから連れて行って!早く!!」
そんなわけで娘の勉強を放り投げ、古本屋を2軒ハシゴ。職場でストレスを溜め、家庭でもストレスを溜め、散々な私です(涙)。

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