出来る上司は何でも知っている―上に立つ人の24時間管理術 野村正樹


「リーダーたるもの、時間を制すれば仕事を制す」ということで、タイトル通りの内容である。
人の上に立つもの、つまり部下を持つものは、その部下の人生を預かっていることを自覚し、見本となれるよう行動すべきである。日頃、いやだいぶ昔からそのような上司が見当たらなくなった。時代が悪いのか、何か別の要因があるのか、とにかく上司本人に他人を見る余裕がなくなったと感じられる。そういう上司が部下を育てれば、おのずとその部下の未来も見えてくる。そしてその組織は、魔の連鎖に突入していくのだ。
と、能書きは置いといて、そんな上司にならないよう「時間」という観点から論じた本書は、出来るビジネスパーソンであれば当たり前のことばかり。しかしいったい、この当たり前のことが出来ている社会人がどれほどいるのであろうか。おそらく9割以上の人が出来ないから、この手の本が出版され続けるのであろう。

目次
プロローグ 超多忙時代に勝てるリーダーの条件
第1章 部下の仕事を徹底的に効率化させよう
第2章 職場に「時間革命」を起こそう
第3章 「仕事が速い!」と尊敬される上司になる
第4章 プライベート時間で人生の差をつけろ!
第5章 人生を“自分の時計”で生きてみよう

今回は仕事面でなく、あえてプライベート時間の使い方について取り上げてみたい。
名リーダーほど博識で多趣味な理由とは?

上に立つ人は、仕事の知識が豊富でなければ務まりません。(中略)しかし、上に立てる人は「仕事の知識」さえマスターできれば万全だとも言えないようです。つまり、仕事以外の教養や文化関係の知識をどれだけ広く深く持っているかも成否の決め手になるわけです。

第1科目=社会科

たとえば、商談相手の暮らす場所の地理・地勢・歴史・産業・行事・風土・風習などに関するおおまかな知識・情報・見識・興味の有る無しで、相手が心を開く度合いも違ってくるのは当然です。「ここは有名な○○さんが生まれた町でしたね」や「ご当地の△△は本当に美味しい」「××祭りは人気ですね」などのひと言が相手との距離を縮めるキッカケにもなるでしょう。

第2科目=文化・芸術

とくに、小説・詩・俳句・和歌などの文学・文芸関連。絵画・写真・書道・工芸・陶芸などの美術関連。舞踏・演劇・映画・音楽・ショウビジネスなどの知識や素養が少しでもあれば、話題は無限に広がって対人力アップに大貢献します。

第3科目=趣味・運動・健康

定番メニューは、釣り・旅行・ゲーム・園芸や、ゴルフ・テニス・マリンスポーツ・ジョギングなどのスポーツでしょう。

仕事仲間と仕事の話をするのは、誰もがやっているし、誰にでもできること。しかし、仕事以外の一般教養や雑学的な知識を持ち合わせていたら、単純に「かっこいい」ですね。
その話相手が自分の部下であれば、間違いなくリスペクトされることでしょう。(もちろん「仕事ができる」ことが前提にはあるが)
「名リーダーは博識で多趣味」なのである。

上に立つ人の24時間管理術
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by 具太郎
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