会社員としての最強の1冊!―会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!一流の部下力 上村光弼


凄い本です。
サラリーマンとして、上を目指していくための条件、いや、会社という組織においての仕事の本質を全て解説してしまった1冊です。「部下力」とありますが、上司へのゴマのすり方を書いた本ではありません。いや、究極のゴマのすり方を紹介している本です。

私は、生意気にも部長職であり、やはり部下をかかえる身です。本書が上司目線、経営者目線で書かれた本でしたので、私もそのような視点で読み進めました。現在の部下に求めていることが数多く書かれているだけでなく、私が言葉にできないモヤモヤと求めていたものに関して、見事、言語化され体系化されております。しかし、もっともっと刺さるものが・・・・・。

それは、私もまだ部下であるので、部下としての心構え、役割、仕事に関する考え方を再認識、と言うよりは・・・学びました。本書に書かれている一つ一つのことを自分にあてはめていくと、やってきたこと、求めていること、大切にしていること、耳の痛いこと、たくさんありました。やはり、この「耳の痛いこと」にあたる部分が、本書を読み終えたあと、現在の自分の考え方、上司との接し方を今から変えていく大きなヒントです。

自分の役職があがっていけば、もちろんその影響力は大きくなっていきます。しかし、それに伴い、上司である人の影響力はさらに大きい。上に行けば行くほど、期待される部下力のハードルは高くなり、それを評価する人の目も、ハイレベルになってきます。サラリーマンは、自分がトップになるまでは、常に誰かの部下でいるわけです。トップは会社で1人だけ。つまり、サラリーマンであれば、大半の人が部下なのです。ですから、部下力とは、仕事力、ビジネスに必要なスキルそのもなのです。

サラリーマンが昇給、昇格をはたすためには、何かしらの成果をあげる必要があります。その成果とはどんなものか?

それは、会社が求めていることに対する成果です。会社の求めていることは、経営者から、下へ下へと降りてきます。つまり、会社が求めていることとは、あなたの上司が求めていること。この上司の求めていることにフォーカスし、それに対する成果をだす。これが、サラリーマンとしての成功を掴む近道です。

本書は、その上司が求めていることを、部下力という言葉に置き換えて、ちょっとした言動から、心の持ち方まで詳細に解説しております。この1冊を身につければ、会社員としての「成功」を掴み取ることができるでしょう。

本書のテーマとは少しずれるのですが、本質的につながる、非常に大切だと思う、著者の一言をご紹介。

ビジネスとは「誰かにお役立ち」すること。ならば「誰にお役立ちするのか?」「どんなお役立ちをするのか?」「どのようにしてお役立ちするのか?」
この3つを常に深く考え続けること。それがすべてなのです。

あらゆる人に対して、有効な問いかけであり、これが明確にできれば、確実な進歩があることでしょう。私も、自分、自分の部下、上司、会社自体に問いかけ、問いかけ続けることにします。

目次
第1章 一流の部下は「スタンス力」が一流!
第2章 一流の部下は「印象力」が一流!
第3章 一流の部下は「コミュニケーション力」が一流!
第4章 一流の部下は「信頼構築力」が一流!
第5章 一流の部下は「仕事力」が一流!
第6章 一流の部下は「成長力」が一流!
第7章 一流の部下は「困った上司対応力」が一流!
第8章 一流の部下は「志力」が一流!

会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!一流の部下力
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by 大森陽介
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