安価でお手軽な知識習得法―だから新書を読みなさい 奥野宣之


今日は映画『私の中のあなた』を見て、命の尊さを再確認してたくさん涙し、生きてることにありがとう。と神様にお礼をしたが、欲はかくせない美々です(笑)。

今回ご紹介する本は、新書おたくこと奥野宣之さんの新書の素晴らしさ、新書活用法、新書ザッピング術が書かれた本です。恥ずかしながら私はまだ読書初心者の為、この本を読むまで「新書ってナンデスカ?宗教の本ですか?」って感じだったのですが(苦笑)。

新書は単行本と違って、800円で買えて低コストだし、非常に軽くコンパクトなサイズな為携帯性もいい。さらに、新書のジャンルは学術からビジネス、サブカルチャーまで何でもある。いまや、知の総合デパートを超えて娯楽からタレント本まで何でもあるという。

知りたい事や調べごとは多くの人は大抵ネット検索をするが、奥野さんは「情報の入り口は新書に限る」と説く。なぜなら、

ネットの検索で得られる細切れの知識に比べれば、はるかに体系的でかつ信憑性であり、議論的であり、学術的であり実用性があると言える。さらに、ネット検索で得た情報は誰にとってもほぼ同じ、かぶる情報ということだ。つまりネット検索でみんなかぶる情報を得るのではなく、新書でみんな知り得ないかぶらない情報を得ようということです。

この他にも1章では新書の利点が数多くあげられています。

今まで本屋に行っても新書は、失礼だけどあまり目立たないから目に入らないし、広告も少ないからインパクトも薄い。無意識に意識して見たことがありませんでした。でも、こう新書に着目してみると利点だらけですね。

2章では奥野さんが考案した新書ザッピング術のやり方やそのコツなどが紹介されています。

情報のツールとして信憑性も高く、知りたいことは全部、新書に書いてあると満を持して奥野さんが勧める新書、さらに新書を読む際に絶対的に勧めるのが、本を読むテーマを決め、そのテーマの本を「3冊まとめて同時に買う」ということです。

多読をして、3人の著者の思考を自分なりに判断するということですね。

3冊まとめて購入する際、ルールが3つある。

1冊目:「ロングセラーかベストセラー」
2冊目:「最近の本」
3冊目:「1番やさしい本」

こうして購入した3冊の本を、明確な問題意識をもって一気拾い読みしていくのです。

大切なのは3冊の違いに着目しながら、重要箇所にマーキングをしながら読むということです。

読み終えたら、3冊の本を抜け書きし、「ザッピングメモ」を作成すれば自分の考えが綺麗にまとまるし、後で読み返すこともできると、やはり読書後のフォローは大事なんだそう。

「ザッピングメモ」とは…

ルーズリーフなどのA4の紙を4枚用意。
1枚に1冊ずつ、マーキング箇所を丸写しし、4枚目には自分の感想を書く。
オリジナルの読書記録になる。

やはりどの本にも共通しているのが、読んだ後にこうしてまとめるというアウトプットが重要ですね。

この他にも、「新書ノート」や「探書リスト」、「思考ノート」と著者が考案した考えのまとめ方がたくさん紹介されている。興味がある方は是非読んでみて頂きたいです。付録として、著者の実際の「思考ノート」がいくつか紹介されていて、個人的にとても興味深かったです。

私の中で新書というものは堅苦しくて、難しそうな本というイメージでしたが、こんなに利点があったなんて正直驚きました。そして、知りたいことがあったらそのテーマの本を買ってみてはいましたが、同時に3冊買うなんてその思考と徹底ぶりにも驚きを受けました。著者は本を読まざるをえない仕事というのもあるけれど、本当に新書が好きということがにじみ出ている本でした。私もこの本をきに、3冊同時に読むのは少し抵抗はあるけれど新書にもたくさん挑戦してみたいと思います。

目次
序章 ビジネスパーソンのための新書活用法
第一章  だから新書を読みなさい
第二章  奥野式 「新書ザッピング術」のすすめ
第三章  新書を制覇する17の技
付録 「思考ノート」を記録しよう

だから、新書を読みなさい
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by 美々
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