すぐれた演説・スピーチには、人の心を揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある!―あの演説はなぜ人を動かしたのか 川上徹也


スピーチが苦手な方って、結構多いのではないでしょうか。
そんな私も参考にさせていただいた著書です。

目次
はじめに 人を動かした演説には共通の法則がある
第1章 「小泉純一郎 郵政解散演説」
第2章 「田中角栄 ロッキード選挙演説」
第3章 「バラク・オバマ 2004年民主党全国大会基調演説」
第4章 「ジョージ・W・ブュシュ 9・11直後の演後の演説」
第5章 「ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説」
第6章 「フランクリン・ル―ズベルト 大統領就任演説」
第7章 「マーティン・ルーサー・キング 私には夢がある演説」
おわりに

『仕事はストーリーで動かそう』『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』の川上徹也さんの新刊で、テーマは「演説」
最近になって、「演説」が見直されてきているといいます。
人の心を打つ「演説」というのは、いつになっても印象的で
その後の時代をガラッと変革させていく力があるものなんだと
改めて実感した気がしました。


最近では、第44代アメリカ合衆国大統領に就任したバラク・オバマ大統領。
選挙戦を戦っているときの「Yes,We,Can」や「Change」のフレーズで
一気にアメリカ国民の心をつかみ
大統領という職務に就いたのではないでしょうか。


もちろん、それだけではありませんが(汗)


日本でも、数多くの「演説」は行われています。
先に行われた衆議院選挙でも、街頭演説やテレビ演説など
候補者が様々なカタチで、選挙民である私たちに対して
訴えかけていたのは、記憶に新しいところでしょう。


私たちが、どれだけの演説を選挙期間中に聴いたかもありますが
どれだけの演説が、私たちの心に残ったのでしょうか。


政権交代を実現した民主党も、政権の座を奪われた自民党
その他の各政党も、どれだけ民衆に向かって心をつかんだ「演説」を
行うことができたでしょうか。


著書にも書かれていますが、日本ではまだまだ演説については
研究が不充分です。
そんな私自身も、研究が不充分というかまったくできていません。


なのに、人の心を動かそうと
毎日あらゆる手段を使って、ビジネスの場に身を投じている現状。
パワーポイントだけが、プレゼンのツールではないってことを
まざまざと見せつけられた気持ちになりました。


著者の川上徹也さんが一貫して主張されているのが「ストーリー」の重要性。
前作、前々作でも、このことに触れられています。


そんな著者が提案する「ストーリーの黄金律」

1.何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
2.主人公がなんとしてでもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール
3.乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの

これには、「なるほどぉ!」って唸るばかりで。


私なんか、すぐに心が揺さぶられてしまって感動しているのですが
人の心をここまで動かし、感動させるには
ある一定の法則があるとか、この著書を読んでびっくりしました!


漫才の世界にも法則があると『紳竜の研究』島田紳助さんが語っていますし
どの世界にも、研究したら「人の心を動かす法則」が
必ずあるものなんだなぁって、そんなことを感じました。


人生を方程式ですべてを表すことができないでしょうが
ある一定の方向性を導くことができるのではないか。
それを知るには、徹底した分析をすることが必要で
その分析をきちんと行っていくことで、自分は何をしたらいいのか?
しっかりと見据えることができるのではないか。


何でも勉強ですね。


「演説」のスゴさ、改めて実感した著書でした。
「心を揺さぶるスピーチの法則とは?」
必読です!


あの演説はなぜ人を動かしたのか (PHP新書)
4569773753


by ゴリクン。
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