動物にだって言いたくなるようなことがあるんだ!―なぜ飼い犬に手をかまれるのか 日高敏隆


動物には動物の世界があるから、そう簡単にはいかんのですよ!

目次
まえがき
第一章:動物たち それぞれの世界
第二章:動物たちの言い分、私の言い分

自然と共存しなければといいながら、結局のところ、何も考えずに、毎日を過ごしている方が大半なのではないでしょうか。

どうしたらお金持ちになれるかを考えるのもいいでしょうが、いくらお金があっても、全く興味のないというか、人間以外にも、生物はたくさんいるわけで、どんな種類の生き物が地球上にはいて、どのように考えているのかを再度見つめなおすには、この著書はよかったのではないかと思います。

頭で分かっていても、なかなか自然のことについて考える機会は、その種の活動をされてている人以外には、なかなかいないと思いますからね。

よく、人里にサルが降りてきて農作物を荒らすとかってニュースになっていて、地域住民の皆さんと揉めているような、そんなことを目にしたりもするのですが。そうですよね、動物にだって言い分があるんだって思います。

毎日の生活で、当たり前のようにコンビニがありスーパーがあり、インターネットでも買い物ができるようになって、いろんな機器が出回って、何でも簡単に、自分の身の回りのものだけで事が済んでしまうような、そんな時代なのでしょうが、動物は、人間社会が豊かになればなるほど、自分たちの生活が脅かされてきているのかもしれません。

何かがよくなれば、何かにしわ寄せが来てしまう。そのしわ寄せを、動物たちに無条件に押し付けるのはどうなんでしょうか。

先日、私は息子の通っている幼稚園のお祭りに参加してきました。そこでは、いろんなゲームやお店、バルーンアーチストの方なんかもいらしていて、とても楽しかったのですが、うちの息子が欲しいといって買ってきた、トーマスのパズルには本当に感心させられました。

四角いカタチをしていて、いろんな組み合わせにできるものなのですが、なんと、牛乳パックを切ってトーマスを印刷してつくられていて、いわゆる「手作りのアイデア商品」。何でも、お店やインターネットで買うことで必要なものを満たしている私達にとって、創作することの素晴らしさを、再認識した気持ちになりました。

その他にも、ストローと写真フィルムケースをつかった水笛や、幼稚園生が自分でつくったブレスレットなど、大人も考え付かないようなアイデア商品がたくさん並んでいて、そのお店も大盛況でした。

昨今、エコポイントで購買意欲を掻き立てたり、鳩山首相の国連総会での演説なんかで、環境問題がクローズアップされていますが、本当の意味での「ECO」というものを確認する意味でも、この著書を読んで、動物たちの声を訊いてみるのも、同じ地球に住んでいる人間にとって、必要なことなのではないでしょうか。

自然は大切ですからね、ホント。

なぜ飼い犬に手をかまれるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)
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by ゴリクン。
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