あなたのその計画は大丈夫?― たった100円で大変革!A6ノートで仕事を超仕組み化しなさい 松宮義仁


シンプルマッピングによる仕事の進め方について紹介した本である。
シンプルマッピングとは、マインドマップと同じ要領でアイデアを整理するノート術である。 A6ノートの見開きを利用して、その中心に一つのテーマを書く。 そのテーマから放射線状に関連するキーワードを書いていく。 こうすることで全体を見ながら細部をつめていく作業になる。 アイデアを考えるときや、自分の思考を整理するときに便利な方法である。
この本では、シンプルマッピングを使っていかに仕組み化するか、そのいくつかのアイデアが記載されている。 シンプルマッピングの入門書というよりは、その応用編であるため、シンプルマッピングに使い慣れた人向けの本である。

目次
序章 なぜ、あなたは「計画」できないのか?
第1章 人も仕事も成長できる「学習」に始まる
第2章 アウトプットを前提としてインプットせよ!
第3章 小さなテストを繰り返せ!
第4章 すべてのものは二度学ぶ
第5章 サイクルを回してスパイラルアップ
第6章 さらにマップを使う

本書のキーワードは"計画"である。何事でも計画をたてることの重要性は広く知られているものの、計画と予定の区別ができていない場合が多い。この本では、まず最初になぜ、あなたは「計画」できないのか?ということについて考察している。その理由を一言でいうと、問題をよく理解していないからである。
例をあげてみよう。
なんとなくスキルアップしたいなーと思っている新人の山田君。彼は、とりあえず資格でもとるか、と思いつき、そのための"計画"を練ることにした。そこで彼は、"毎朝5時に起きて資格をとるための勉強をする"という"予定"をたてた。そう、これはあくまで"予定"であり、"計画"とは言わない。計画とは、明確にゴールが設定されていて、そのゴールにむかう道筋のことを指す。しかし、上記の例では、何をもってしてゴールかが分からない。そして、このような"予定"をたてて、"計画をたてた"と勘違いしてしまうことがあるから問題なのである。
本書では、こういう誤解を回避するために、Learn(学習)という言葉を使っている。つまり、スキルアップが目的なら、そのスキルアップするためのゴールをしっかりと設定し、そのゴールに向かうための道筋(プラン)をたてる。このとき、ゴールの設定や問題を整理するのにシンプルマッピングが威力を発揮する。筋道がしっかりとたったなら、それに基づいてゴールに到達するためのプランを実行する。ゴールに到達したら、自分が実行した内容をいろんな角度から評価してみる。最後にこの学習から評価までの過程を誰でもフォローできるように仕組み化する。これを繰り返していくことで、成長する仕組みを完成させる。
おそらく本書でいいたいことは、こういうことだと思われる。ただし、ここに書いた内容はあくまで私の考察であり、本書では上で述べたようには書かれていない。そしてどちらかというと、シンプルマッピングのいろいろな使い方を紹介することが、この本のメイントピックである。シンプルマッピングを使いこなしたい人にオススメする本でした。
たった100円で大変革! A6ノートで仕事を超仕組み化しなさい
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by lhflx
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