誰でも幸せになれる、今日よりも幸せになれる、いちばん大切なこと―HAPPIER 幸福も成功も手にするシークレット・メソッド タル・ベン・シャハー


誰もが幸せになりたいと思っている。誰もが幸せになるために思考錯誤している。でも、なかなか幸せになれないと悪戦苦闘している。
でも、誰もが幸せになるとっておきの方法が実はあるのです。
それがこの本。幸せを手に入れるための秘訣が書いてあるスゴ本のご紹介です。

目次
序論
PART1 幸せとは“究極の通貨”だ
PART2 誰もが幸せになれる、仕事、学習、人間関係のあり方
PART3 永遠の至福に向けて
結論

本書の著者は、ハーバード大学の人気講師であるタル・ベン・シャハー博士。心理学博士であり、CNNやCBSに出演、ニューヨーク・タイムズ紙やボストン・グローブ紙でも取り上げられ、今や学生だけでなく、企業の幹部や一般の方にも講義をしている超人気講師である。
そもそも「幸せ」とは、「限りのない資源である」ということを認識してほしい。なぜなら、私たちが考えがちである、「幸せ」か「不幸」かの二択は間違っているからである。
「幸せ」にはゴールがない。つまり、“こうなったら”“ここまでいったら”「幸せ」ということはないのである。
今日よりも明日、今月よりも来月、今年よりも来年、と常に「幸せ」は目指すことができるのである。これが、「幸せは限りのない資源」と言われる所以である。
では、具体的にどうやって「幸せ」になるか、「幸せ」を感じ取るかを説明したい。
ここに、「4つの幸せモデル」というものがある。












作:具太郎(本書を元に)


縦軸は「未来」次元を、横軸は「現在」次元を表す。そして、それぞれのエリアに「出世競争型」「快楽型」「悲観型」「至福型」が存在する。

「出世競争型」とは、「目的地に到着しさえすれば永遠の至福を手にできる」という考え。
「快楽型」とは、「重要なのは今を楽しむことだけであり、努力は苦しみである」という考え。
「悲観型」とは、「幸せに生きることは、どうやっても不可能だ」という考え。
「至福型」とは、「現在と未来の利益のバランスを取りながら、可能な限り多くの時間を、両方の利益を同時にもたらしてくれる活動に振り向ける」という考え。

どうすれば、「幸せ」になれるかという簡単な指針が、この4つのモデルから理解できたと思う。結論から言えば、「考え方」「心の持ち方」によって、「幸せ」はいくらでも作りだせると捉えて良いのである。
では、より具体的に「幸せ」について考察してみたい。










作:具太郎(本書を元に)


こちらの図で分かるとおり、「幸せ」とは、「喜び」と「意義」の2つによって成り立つ。
「喜び」とは、現在の利益であり、「意義」とは、未来の利益を意味する。

「喜び」は感情のことである。心理学者のナサエニル・ブランデンも、「人間にとっての喜びはぜいたく品などではなく、心の必需品である」と語っている。しかし、私たちの内側には、単に感じる以上のことを要求するメカニズムが備わっているようだ。私たちは、自分が感じる喜びを、自らの行動によって発生させたいのである。しかも、その行動が意義のあるものであってほしいのである。

そういえば何かの本で読んだエピソードだが、どんなに会社の経営が厳しい状態にあっても、そこで働く社員に働く意義があれば、たとえ給与がカットされても会社のために一生懸命働くそうである。しかし、社長が高級車を乗り回していたら、その高級車のために働いているかのように感じられ、一気にモチベーションが落ちるそうである。全くその通りである。
「幸せ」を作るには、その場(現在)の「喜び」だけでなく、未来に向けた「意義」が大切なんだと感じさせられる。
本書は、ハーバード大の年間ベスト講義を書籍化したものであるが、「幸せ」という永遠のテーマについて、これだけの講義を生で受けられるとは何ともうらやましい限りである。社会人になってから勉強に目覚めた私としては、後悔先に立たずである。
少し前の本ではあるが、まだ読んでいない方はぜひ「幸せ」をお手元に。
HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義
Tal Ben‐Shahar
4876885877


by具太郎
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