そうだ、選挙行こう!―若者は、選挙に行かないせいで、4000万円も損してる!? 森川友義

若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? (ディスカヴァー携書)
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もろタイムリーな本書。今読まずしていつ読むの?
「政治が悪い」「官僚が悪い」「日本の将来に何も期待できない」・・・、だから「選挙なんて言ってもしょうがない」なんて言ってる場合じゃないね。
本書の著者、森川友義さんは早稲田大学教授であり政治学博士のバリバリの識者。森川さんは、そんな現代の若者の思考をこのように表現しています。

われわれ有権者は、選挙にあたっては棄権もするし、政治リテラシーもあまりない、でも他力本願的に、誰か世の中をよくしてくれないかなと願う動物である

私たち庶民にとって政治とは、普段なかなか接点がないもの。知らなくても生活に支障がないから、知る必要のないもの。でも、その考え方は間違っています。実は、あなたのたった一票に、世の中を変える力があるのです。

目次
第1章 若者は政治によって損をしている!?
第2章 主役は、「有権者」のはずだけど……
第3章 実は「国会議員」の力は弱い!?
第4章 「特別利益団体」を知らずして政治は見えない
第5章 「官僚組織」の「官僚組織」による「官僚組織」のための政治?
第6章 政治を変えるのは、あなた!

「でも、一体だれに投票すれば良いのか分からない」という人のために、森川さん提案の投票術が載っています。
1.鉛筆を転がして決める

これは、ふざけているのではありません。皮肉っているわけでもありません。冗談ではなく、「運に任せる」のはかなりすばらしい方法です。

2.候補者の「顔」で選ぶ

顔が魅力的、つまり、優しそうで、信頼できそうで、それでいて威厳があると思われる人のほうが、当選確率が高いのです。

3.政党で選ぶ

現在の政党政治は数で決まるような仕組みになっているので、人物本位で候補者を選ぶというのはわが国の政党政治の仕組みから考えると意味をなさない。

4.小選挙区比例代表区で、別々の政党の名前を書く

たとえば、小選挙区では自民党の候補者の名前を書いて、比例代表区では民主党と書く。

ちなみに政治リテラシーが高い人の投票術も載っていますので、気になる方は本書をご覧ください。
他にも、「合理的棄権仮説」「合理的無知仮説」など頷けることや、「国会議員」「特別利益団体」「官僚」「有権者」の関係など政治の大まかな仕組みを知ることができるお得な一冊となっています。
政治リテラシーの低い方は、今が良い機会です。ぜひ本書を読んで、政治に参加してみましょう!
「そうだ、選挙行こう!」


by具太郎
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