芸人から学ぶ処世術―嫌われない毒舌のすすめ 有吉弘行
嫌われない毒舌のすすめ (ベスト新書) | |
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タレントものは商業臭くて基本敬遠していたのですが、これがなかなかのデキ。そこいらにある「とりあえず出版しとけ」的なビジネス書は見習ってほしいものです。そういえば、関根勉さんの『バカポジティブ』も良かったなぁ。
そもそも私は「毒舌」なので、有吉君のキャラと本タイトルに魅かれて購入したわけですが、中身は想像以上に過激でした。「毒舌」なんて言葉じゃすまされませんよ、有吉君!あなたは悪魔です!!
目次
第一章 マイナス評価をプラスに変える「人たらし」の方法
第二章 確実に相手を「たらし込む」人付き合いの方法
第三章 無駄なプライドを捨てて「クズ」として生きる方法
第四章 単純なヤツを使って自分の「株」を上げる方法
第五章 上司・先輩・同期・後輩を上手に「転がす」方法
第六章 苦手な相手を「小バカ」にして好感度を上げる方法
目次を読むだけでも、どんな内容なのかかなり興味が湧きます。そして肩すかしを喰らうことなく、想像以上のテクニックが書いてあります。
でも、私には使えません。こんな「人たらし」なやり方、私には向いてません。だから、いつまでたっても人付き合いが苦手なわけですが(汗)。
あだ名の秘訣は「外見+内面」のアレンジ
普通あだ名をつける場合、「外見」のマイナス面を見てつける場合が多いですね。「ハゲ」とか「ブス」とか・・・。しかしこの場合、ばれたらまずいことになります。そこで、「内面」の良い部分をつけてあだ名にすると、フォローになるそうです。「やり手ハゲ」とか、「センスいいブス」とか・・・。これが、有吉君のあだ名付けのテクニックです。でも、これでもばれたらかなりヤバいと思いますが・・・(汗)。
しかし有吉君は、しっかりと保険をかけています。「あだ名は自分が発信源にならないことが基本」であると。こやつ、かなりのやり手です。
他にも・・・
自分のイイ話は「言うなよ」と念を押して広める
誰かを使って間接的に相手をほめる
ウソを並べながらオイオイと泣いてみる
しっかり情報を集めて寄生先を見極める
自分にとって邪魔な存在になりそうな後輩は早めに潰す
答えがあることを質問して相手を気持ち良くさせる
心の中でバカにしながら顔では上手に笑う
こんなことを考えている人間とは近づきたくないですね。正直怖いです。
だた、有吉君とまったく同じように行動するのではなく、個々のさじ加減で上手く使いこなせれば、社内で生き残るための素晴らしいスキルになることは間違いないです。私も少し勉強したいところです。
人付き合いが苦手な方に、荒療治を!