99.9%は仮説 竹内薫

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)竹内 薫

光文社 2006-02-16
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star主観とは、世間とは関係なしに自分だけが白だと考える仮説にしたがうこと 〈by竹内薫
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starなんだかなあ……

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実在なのか、仮説なのか、不可思議で哲学的で科学的な本。
当時、かなり話題になっていたので衝動買いしましたが、今日まで積読されていた可哀想な良書です。これまたもっと早く読むべきだったと反省させられました。

目次
プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は180度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとをみる
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる

ポイントは、「世の中には定説がなく、全てが仮説である」ということ。
現代の常識は、過去において非常識であり、現代の非常識は、未来の常識となる。つまり、常識(定説)などに絶対的な価値はなく、世の中は全て仮説で成り立っているのである。これは、歴史的にも科学的にも実証されている事実であり定説!?なのである。
本書は、身近な問題、例えばプロローグの「飛行機はなぜ〜」などでしっかりと読者の心を掴みながら、難しいテーマをやさしく解説しています。私のような根っからの文系人間にも、科学の世界が面白く感じられるよう上手く配慮されています。
単なる雑学としてとらえず、賢く生きていくための「サバイバル思考術」として身につけていくべきスキルだと思います。

いまある枠組みに都合のいいように、事実のほうがねじ曲げられてしまいます。でも、本人には意図的に事実をねじ曲げたという意識はない。自覚がないから、自分が特定の仮説にしばられていることにも気づかないのです。

「タブーに挑戦し、あらゆる仮説に触れてみよ」

時代と場所によって「正しいこと」は変わるのです。

【編集後記】
おもしろい書評ブログを見つけました!
元新聞記者でイケメンの早川洋平さんが、Podcastを中心とした活動で本を紹介しています。
これだけイケメンだったら、オレも顔出ししちゃうんだがね〜。
ブログ『早川洋平の「人生を変える一冊」』

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