察知力 中村俊輔

察知力 (幻冬舎新書)
察知力 (幻冬舎新書)中村 俊輔

幻冬舎 2008-05
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star中村俊輔のトラウマ
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俊輔の蹴球日記。
本人が書いたかどうかはいざ知らず、構成はかなりお粗末。タイトルがあっての本文なのか、本文があってのタイトルなのか、とにかく不自然に「察知力」という言葉が出没。
だからと言って読む価値がないわけではない。プロフェショナルの言葉には、私たちにはない重みと存在感があります。

ただがむしゃらに朝練習や真っ暗になるまで自主練習をやればいいってことじゃない。大事なのは常に未来を察知して、自分には何が足りなくて、何が必要なのか、危機を察知して準備すること。

「体験」というのは貴重なもので、その人にとっての宝物だと思う。まったく同じ感情で、同じ状況で、同じ“経験値”で、同じ事に遭遇することは滅多にないはずだから。
そういうひとつひとつの“宝物のような体験”を、忘れてしまったらもったいない。

持てる引き出しの数に限界はない。引き出しの種類にも限りはない。
僕は、とにかくたくさんの引き出し、多種多様な引き出しを作り、身につけたい。
ひとつのことができれば、次のことへとステップを進めたい性格だから。

自分を知ってもらうためには、相手を知ることが大事だ。わかり合えなくては、いい関係は築けない。

本文終盤に差し掛かると、30歳になる自分の話が出てくる。
これからベテランとしてどう生きていくのか、何を目指していくのか、つまり引退がらみの話である。本人はそのタイミング(年齢)については考えていないようだが、プロスポーツの世界は、非常に寿命が短くリスキーなことであるかと考えさせられる。それに比べ、私たちサラリーマンは何て恵まれているのだろうか。
ハングリー精神を取り戻したい方、身につけたい方へ。
【編集後記】
今日は初のトリプル更新。特別意味はないが、無性に記事を書きたかったので。

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