理系的仕事術 水口和彦
「理系的」仕事術 | |
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そもそも「文系」「理系」の違いって何なの?という疑問が何よりも先行しましたが、本書を読んでしっくりきました。
簡単に言うと、「文系」は結果重視であり、「理系」はプロセス重視であること。
本書に分かりやすい例が。
「電子レンジ」を「モノを温める機械」と考えるのが「文系」の人。「なぜ、温まるのか?」と考えるのが「理系」の人。
なるほど!これは分かりやすいですね。と、納得した上で、本題である「理系的」仕事術を見ていきましょう。
1.理系的「思考」術
「仮説思考」・・・先に自分なりの「仮の答え」を持つ。
「論理思考」・・・物事の筋道を立てて考えていく。
2.理系的「時間管理法」
決まった仕事だけの時間だけを管理する「スケジュール管理」ではなく、それ以外の仕事についても、計画を立て実行していく。(「スケジュール」と「タスク」)
3.理系的「書類作成」術
書類作成の目的は、「伝える」「説得する・交渉する」「保存する」こと。そのため、書類はできるだけシンプルなほうが良い。かつ、ページ数も少ない方が良い。
4.理系的「メモ」術
「自分のためのメモ」を使うことが仕事を効率化する秘訣。
「読書メモ」「段取りメモ」「発想メモ」「まとめるメモ」「決断メモ」
5.理系的「整理」術
整理することそのものが、仕事のアウトプットに結びつくわけではないので、見た目より機能を重視する。
整理されていない物を「ひとまとまり」にすることからはじめ、その後に「分類」を考える。
6.理系的「会議」術
会議は、何らかの問題や課題を解決するプロセスの一部としてある。
ムダな会議を見極める。
やると決まったことそれぞれについて、「誰が」「いつまでに」やるかを記録しておく。
かなりざっくりと説明しました。
実は私、この手の仕事術にはリアルで縁がないのです。少し寂しいですが、こういう手の込んだ「術」を使うほど、切羽詰まった仕事をしていないので。良いのやら悪いのやら・・・。
「仕事術」自体は、割とありきたりの方法かもしれません。読む価値があるのは、前半の部分でしょうか。