日本でいちばん大切にしたい会社 坂本光司

日本でいちばん大切にしたい会社
日本でいちばん大切にしたい会社坂本 光司

あさ出版 2008-03-21
売り上げランキング : 126

おすすめ平均 star
star素晴らしい企業の存在に感動そのもの。
star「いい会社」とは愛される会社
star企業のあり方について考えさせられます

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

雇用不安定の世の中の影響か、「終身雇用」「年功序列」など昔ながらの日本的経営をしている会社に注目が集まっています。つい最近まで、やればやっただけ報酬がもらえる「成果主義」の会社がもてはやされていたのに、なんとも勝手なんだ人間は・・・。
しつこい様ですが、私も将来起業したいと思っています。そのためにこういう先輩経営者の本はたくさん読んで予習しておきたいです。
本書は、かの有名な「伊那食品工業株式会社」を含め、「いい会社」と言われる会社が数社紹介されています。どこも従業員を大切にしており、現状に不満を持っているサラリーマン読者には心に響くものがあるでしょう。それとは別ですが、久しぶりに感動させられたビジネス書です。ぜひ、御覧ください。

会社経営で大切な5人に対する使命と責任とは
1.社員とその家族を幸せにする
2.外注先・下請け企業の社員を幸せにする
3.顧客を幸せにする
4.地域社会を幸せにし、活性化させる
5.自然に生まれる株主の幸せ

会社が今やっていること、これからやろうとしていることについて、「儲かるか儲からないか」とか、「他社に勝つか負けるか」といった視点ではなく、それが、「正しいか正しくないか」「どんな判断をすることが社員のため・お客様のため・地域社会のためになるのか」などといった、会社がもっていなければならない正義感や倫理観に立って決断しなければなりません。そのうえで、「その決断にやましいところはないか」を考えなければならないのです。

「いい会社とは、単に経営上の数字ではなく、会社を取り巻くすべての人々が『いい会社だね』と言ってくださる会社のこと」

社員が全身全霊で仕事をやらなければ、お客様には感動が生まれません。いい仕事とは、感動と感動のぶつかり合いのなかから生まれてくるのです。

【編集後記】
ポイントカード制度は顧客獲得のための重要な施策の一つとして定着していますが、もちろん当社でもポイントカードを発行しています。
昨日、ポイントカードを返してもらっていないというお客様から「ふざけるな!」「詐欺だ!!」と怒鳴り散らす電話が職場にあったとのこと。休日中であった販売を担当した私に部下から電話がかかってきたのですが、もちろん身に覚えもないし、万が一忘れたとしてもしっかりと管理・保管されているはずです。結局、お客様が自分で持っていたというオチなんですが、それはそれで誰でもミスをするので気にはしていないのですが、私が納得できないのは「詐欺」という言葉。真剣に商売している者として、「詐欺」という言葉はとても引っかかるものがあります。
「詐欺」・・・ 他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること
まったく反対のことが起こったら(ありえないけど)、菓子折り持って責任者ともども謝罪に行くようなことです。自分の言葉と行動には全責任を持ってほしいものです。

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ