いい会社をつくりましょう 塚越寛
いい会社をつくりましょう。 | |
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いい会社をつくるにはどうすればよいのでしょう?
誰もがいい会社で働きたいと思っているし、創業者もそう考えて起業したはず。しかし実際には、会社が大きくなればなるほど理想が現実に押され、本来のあるべき姿から遠ざかって行っている。そして気がついたときには、収拾がつかなくなって・・・。だからこそ私は経営についてはしっかりと勉強したい。すべての関係者にいい会社と言われるように。
本書の著者塚越寛氏は、伊那食品工業株式会社の代表取締役会長。会社を大きくすることよりも、永続させることに重点を置いた経営は、利益・成果主義を重視する昨今の企業とは違い、とても魅力的に感じます。特に、時代の流れに左右されない確固たる経営理念は、大いに学ぶべきことでしょう。そして、最終的にはこういう会社が生き残っていくのだという良い証明にもなってくれています。
真の老舗企業とは、
1.無理な成長をしない
2.安いというだけで仕入れ先を変えない
3.人員整理をしない
4.新しくより良い生産方法や材料を常に取りいれていく
5.どうしたらお客様に喜んでいただけるかという思いを、常にもちつづける
やる気があると、仕事を追いかけるようになります。仕事を追うか、仕事に追われるか。この違いは、雲泥の差を生みます。仕事を追いかけると、先のことやほかの人のことを考え、周囲に気配りをするゆとりが生まれます。発想がやわらかくなり、満足のゆく仕事ができるようになります。
「お客様は何をしたら喜んでくれるのか」ということをいつも考えて行動していれば、企業イメージは自然に上がってくるもので、どうやったら儲かるか、ではないと思います。