勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 勝間和代

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践勝間 和代

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-06-15
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ビジネス書ベストセラー作家で経済評論家で公認会計士勝間和代氏。こんな人になれたらと、男女問わず多くの方が思っていることであろう。もちろん勝間氏以外にもスキルの高い人は大勢いるが、なぜか注目せざるを得ない魅力を持っていると私は考える。
なぜだろか?
私が思うに彼女は「私たちに身近だと感じさせる」成功者だからではないだろうか?「いつか私も彼女みたいに」って。
どちらかと言うと「持って生まれた才能を活かして成功した」というより、常に前向きに自分を信じて挑戦する。大きな壁にぶつかっても持ち前の根性で這い上がり、検証・改善を続け、大きな結果へと結び続ける。この道は決して平坦ではないが、彼女はそれを感じさせない。そんな彼女の存在が、私たち平凡な人間に親しみを与え、なおかつ私たちも勝間氏に近づけるのではないか、という希望を与えるのであろう。
しかし、彼女の努力は半端ではない(と思う)。だからなかなか追いつけない。というより、真似さえ出来ない。くやしいけど、彼女と私の差は開くばかりである。そして彼女は走り続け、私は彼女の本を買い続けるのである。
本書『ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』も過去の作品に負けず劣らず、非常に分かりやすく書かれている。まず、読者にしっかりと理解してもらうために平易な文章で綴られ、かつ、理解したものを身につけられるよう実践法も提供している。
今回のテーマは「思考力とフレームワーク」。
「思考力」とは、ベンジャミン・ブルーム博士によって提唱された

1.知識・・・暗記力(事実、言葉、やり方、分類を知っている)
2.理解・・・内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
3.応用・・・知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
4.分析・・・全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
5.統合・・・部分を組み合わせて、統一された全体をつくりだせる能力
6.評価・・・基準を使って情報の価値や使いみちを判断できる能力

の6段階に分けられる。
1から3までの思考レベルは、誰もが学校教育の過程の中で学んできた(はず)なので、ここでは大きく取り上げられていない。従って、私たちに圧倒的に足りない思考力は、分析・統合・評価なのである。そして、それぞれの階層は次の7つに分けられる。これが「7つのフレームワーク力」である。

4ー1.論理思考力
「MECE」「ピラミッド・ストラクチャー」「仮説思考」を身につけるために、「日常業務で使う」「論理パズルを解く」「なぜ5回を考える」「観察から仮説をつねに立て続ける」をする。
4−2.水平思考力
「前提を疑う」「見方を変える」「組み合わせてみる」を身につけるために、「アイデアの量を増やす」「アイデアを試してみる」「失敗から学んで修正する」「チームを活用する」をする。
5−1.視覚化力
「画像のパワーを使う」「デザインの力を身につける」「画像と文字を組み合わせる」を身につけるために、「イメージ・ストリーミング」「マインドマップ」「チャート化」「夢の活用」をする。
5−2.数字力
「数字の意味を知る」「数字に分解する」「統計を読む」を身につけるために、「統計データを見る習慣をつける」「身の回りのわかっている数字を記録する」「数字から仮説をつくる」「数字を使って人に説明してみる」をする。
5−3.言語力
「なるべく多くの知識・説明を知る」「言葉に落とす習慣をつける」「比喩を意識する」を身につけるために、「読書・読書・読書」「話す時間・書く時間の質量を高める」「辞書を引き検索するクセをつける」「ブログで訓練する」をする。
6−1.知的体力
「身体と頭の関係を理解する」「健全な精神が健全な発想を生む」「食べ物と知力の関係を理解する」を身につけるために、「ブレインジムの体操を行なう」「聴覚・触覚・味覚・嗅覚を鍛える」「三毒を追放する」「身体にいいものを中心に生活する」をする。
6−2.偶然力
「偶然のチャンスを生かす」「つながりを見つける」「無理に格好をつけない」を身につけるために、「よいチャンクを集める」「つねに観察しつづける」「魅力的な人々に会う」「つねに周りをポジティブな視点で見る」をする。

一応言っておくが、私はカツマーではない。それでも素晴らしい本なので、今日ここにメモしておく。

追記:
一晩たって記事を読み返してみたら、何か媚を売っているような気がしたので思わず追記。
別に私は勝間氏フリークでもないし、氏を大絶賛しているわけでもない。勝間氏の著書は非常に読みやすく理解しやすい。だから多くの人に読まれているのも納得。ただ万人が実践できるのかと言えば、それは疑問である。知的好奇心は満足できるが、結構ハードルは高いと思う。だから重読したことはない。それだけの話。

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