弱者の戦略 栢野克己

弱者の戦略—人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則
弱者の戦略—人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則栢野 克己

経済界 2008-09
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ザックリ説明。
本書タイトルの「弱者の戦略」とは、ランチェスター戦略の「一騎討ちの法則」のこと。
ランチェスター戦略とは

1.一騎討ちの法則・・・力の弱いものによる、狭い範囲での集中型戦略
2.集中効果の法則・・・力の強いものによる、広い範囲での弱者との力の差を利用した戦略

弱者である中小企業にとってとるべき戦略は、まさしく「一騎討ちの法則」である。
その為に練るべき戦略のベースは、以下の8つ。

1.商品戦略 どんな商品・サービスで勝負するか?
2.地域戦略 どこで勝負するか?
3.客層戦略 誰をお客様にするか?
4.営業戦略 どうやって新規のお客様を獲得するか?
5.顧客戦略 どうやってリピートや安定客にするか?
6.組織戦略 人員体制は?採用や教育、やる気や評価制度は?
7.財務戦略 成功するお金の使い方は?
8.時間戦略 成功する働き方は?時間の使い方は?

と、ここまではあくまでも抑えとくべき知識としてメモ。なぜなら本書の内容は、中小企業経営者向けの話が中心であり、経営者でない私にとっては直接関係のない話。(間接的にはおおありですが)
ただし、ここでダンボールにしまいこまない価値が本書にはあります。それは個人としての弱者戦略+栢野氏の人生論。これが私に再読させた大きな大きな理由となります。
1.経営人生計画書

自分の使命と天職を明確にし、
具体的な夢と目的・目標を発見し、
次にその達成期限を設定する。
夢実現への年・月・週・日・時間ごとの行動計画を立て、
あとはとにかく日々実行。
定期的に見直しチェック。
また実行。

ありきたりと言えばありきたりだが、結局これが成功するための不変的法則なのであろう。
2.夢×戦略×感謝

夢だけでは食えぬ。戦略だけでは疲弊する。感謝だけではカモにされる。「夢×戦略×感謝」のバランスが大事なのだ。

本書は、ウツ・借金・自殺未遂などの栢野氏の波乱万丈な人生が多く描かれているが、現在はコンサルタント業・講演家・ビジネス書著者として成功している。結局のところ、「行動」するかどうかが大切であることを、改めて認識させられた。
そして、これもありきたりだが、本書を読んで自分も「経営人生計画書」を書こう!などと例外なく思うであろう。もちろん私もそのクチ。
で、自分の本当の夢は何なんだろう?なんてところから、再スタートさせてみるのだが、これが結構悩ませてくれる。悩む理由はいくつかあるが、栢野氏のこの言葉が痛い所をついていると思う。

日本では労働者の九割がサラリーマン=会社組織依存で、仕事面の夢=目標=会社が決めるのが普通。だから、個人の仕事の夢を明確に決めなくてもなんとかなる。優秀な経営者の元に居れば。その他、OLや学生や主婦は、仕事が人生のメインではないですから、夢は持たなくても生きていける。

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