会計系のスゴ本!―社長さん、会社を潰したくないなら、バカみたいに現金にこだわりなさい! 柳澤賢仁

社長さん、会社を潰したくないなら、バカみたいに現金にこだわりなさい!
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はじめまして、大森です。
本日、ご紹介する本は、会計・資金繰り・経営系ジャンルでは、かなりのスゴ本です。本書に書いてあるような内容こそ、
経営者が行う経営ではないかと考えます。

目次
第1章 基本を知らないからダメなんですよ!
第2章 コストカットから入れ!
第3章 現金化にこだわれ!
第4章 いちかばちかの設備投資はやめておけ!
第5章 この制度で資金を調達しろ!
第6章 それでもダメならリスケしろ!
第7章 自己資本にこだわれ!
第8章 そして、売上にこだわれ!
おわりに

人に血液が流れるように、会社にも、血液が流れています。
そう、それはお金、キャッシュです。いくら業績が悪い企業でも、この血液、キャッシュがあればつぶれることはありません。(赤字続きではいつかはダメでしょうが・・・・・)
反対に、利益をだしてても、キャッシュがないために倒産する企業(黒字倒産)もあります。
本書では管理会計の見地から、企業が最低限やるべきこと、見るべきポイント、見たものからの考え方を易しく詳細に述べています。
世の中の中小零細企業では、どんぶり勘定が横行しております。業績が良く、資金繰りが潤沢な時はそれでも、会社はうまく回っていきますが、厳しい業況、時代局面になってくると、それは通用しません。
多くの中小企業では、会計業務や数字に関する業務は軽んじられています。企業のすべての活動がお金という数字に変換されるにも関わらず、行動だけに感心が注がれ、結果をきちんと把握しようとしません。サラリーマンでもそうですが、自分の貯金や財布の中身を知らずに、生活するようなものなのです。
物をつくったり、売ったりすることには関心をもつ経営者は多いのですが、それを数値化した本当の流れ、入金や支払のサイクル、利益という結果に対して非常にうとい方ばかりです。本書はそのような会社、経営者向けに会社に必要な管理会計の重要性をわかりやすく訴えています。
特に中小企業に必要なものとして、自計化、月次決算、資金繰り表の作成、予実管理の4つをあげています。
この4つ、実は私が現在の会社に転職してから現在まで、その構築を目標にしてきたことです。この4つを忠実に行うと、会社の過去、現状、近未来、未来の状態、成績、資金繰りが実によくわかります。これらのことを把握できると、適切な経営判断、意思決定ができるようになります。
何においてもそうなのですが、自分を知るということは非常に大事なのです。
例えば、ダイエットをするのに、自分の体重を知らずにはじめる人はいません。現状の体重を知り、目標を設定し、それにむかい減量に励みます。そして、途中、途中で、スタート地点の体重と比較し、成果を確認して、目標に対し、ペースを調整したり、ダイエットの方法を変えたり、また目標自体を変更したりします。
会社経営も同じで、まず自社で数字を管理、記録し、月毎の利益という成果を確かめ、これから支払うべきもの、入金の予定を把握し、たてた目標と結果をすりあわせて、目標達成の手段の変更や、目標自体の調整をしたりするのです。
しかし、単純なこの本の感想として、よくこの本が書けたなーと思いました。
税理士でも、コンサルタントでも、経営という部分に、深くはいりこまないとわからない内容です。私は会社の経理・財務を預るものとして、今まで築き上げてきたこと、大切にしてきた考え方など、本書でほとんど紹介されています。
ですので、個人的に、共感する部分も数多くありますし、経営にとって必要なことが書かれている必読の本です!と、声を大にして言えます。
本気でかなりおすすめの1冊でございます!


by大森陽介
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