14歳からの哲学 池田晶子

14歳からの哲学 考えるための教科書
14歳からの哲学 考えるための教科書池田 晶子

トランスビュー 2003-03-20
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決して面白い本だとは言えないけれど、哲学ってこんなもんだと知っておくには良いかと思う。ただ、私のような頭の固くなったオヤジは、読む進めるのにかなり苦労します。
ではなぜ、この本を手に取ったのか?
昔々、まだ幼かった頃、こんな事を考えたことがありました。
「人間って何で存在するのだろう?何のために生きているんだろう?」って。
(ここから先は何を言ってるのかチンプンカンプンかもしれませんが、実際頭の中がそんな感じだった)
まず「人間」を「自分」に置き換えて、時系列に考えたとき、
はじまりは「生」であり、終わりは「死」である。
「生」の前にも時間は存在していたので、それを「生前」。
「死」の後にも時間は存在するので、それを「死後」と捉える。
ここまで考えると、一個人の「人生」というものが、一本の線として見えてくるけれど、
「自分」という人間が死んだ後でも、直接的・間接的に「自分」を知っている人間がいる限り、
「自分」は存在しているわけです。
しかし、その数が0になった場合、「自分」という存在は完全に消え去るのです。
そして、この主観的な考えをしている「自分」を、客観的に見ようとする「自分」の存在を作り、
そしてさらに、その存在を客観的に見ようとしている「自分」を出現させて、そしてさらに・・・・。
で結局、「自分(=人間)とは、何なんだろう?」と振り出しに戻ったのです。
もちろん本書を読んでも答えは出なかったし、周りの人に話したことがあるけど、さっぱり意味が分からないと言われ・・・。
まぁ、そんだけ難しいことなのかな。生きるって。