軽いけど重い組織論―竜兵会 僕たちいわばサラリーマンです。

竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。出世術のすべてがここに
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まずはじめに付属のDVDを観た。
お笑いのDVDということでかなり期待して観たが、ダラダラとしていてかなり苦痛だった。
それでも本の方は、その辺のビジネス書よりも役立つものだった。ラッキー!
ご存じ、ダチョウ倶楽部上島竜兵を筆頭に、やや二流の芸人が集うお笑い界の派閥「竜兵会」。ここに、私たちサラリーマンが学ぶべき処世術があるのだ。

目次
第1章 広報部長 土田晃之に学ぶナンバー2の美学
第2章 新入社員 インスタントジョンソン・すぎに学ぶ下っ端として生きる方法
第3章 リストラ候補 デンジャラス・ノッチに学ぶリストラされない方法
第4章 チンピラ社員 有吉弘行に学ぶ上司の転がし方
第5章 総務部長 デンジャラス・安田和博に学ぶ組織を冷静に見る方法
第6章 独立成功のヤリ手 劇団ひとりに学ぶ組織に頼らないひとり力
第7章 庶務担当課長 ヤマザキモータースに学ぶ組織との上手な付き合い方
第8章 副社長 ダチョウ倶楽部肥後克広に学ぶなんくるないさ〜的処世術
第9章 社長 ダチョウ倶楽部上島竜兵に学ぶ組織のトップに必要な本当の資質

それぞれの個性的なメンバーが、竜兵会という組織の中で担う役割。それは私たちサラリーマンと全く同じ。だから、彼らの役割と自分たちの役割をダブらせることによって、学ぶべきことがたくさん見つかるのだ。
例えば、広報部長でありナンバー2である、土田晃之さんの項。

強制しようとすれば反発したいと思うのが人の心。先輩後輩、上司と部下などの関係はあるにせよ、まずは居心地のいい組織を作ることが団結力を強め、その結果組織力を強化することにつながるのだ。

ヘタに自分を取り繕って組織に合わせようとすればストレスとなる。土田のように組織のほうを自分に慣れさせてしまえばいいのだ。

あえて自分の弱みを見せることで、後輩や部下との距離を縮めるというのも一つの手段である。自分から心を開くことで、相手も入り込みやすくなるのだ。

先輩や上司の誘いを断るときにはついつい「今日はちょっと用事が・・・」的な応えをしてしまいがちだが、ときにはそれが相手の気分を害することにもなる。断るときにも空気を読んで、相手を読んで、その場に合った言葉を選ばなければいけない。

ちなみに、巻頭に自分のタイプはメンバーの中で誰のタイプか導き出す占いがあるのだが、私は「ヤマザキモータース」タイプになった。

好奇心旺盛でリスクを恐れない冒険心、なんでもチャレンジしていく精神があなたの才能です。安定した場所より、刺激的で変化のある環境で能力を発揮するでしょう。直観に従い、スピーディーに、自由に、変化を恐れない事が大事です。多才で理解力があるのでなんでも器用にこなせる人ですが、ひとつの事をじっくりと極めながらやり遂げるのは苦手なようです。

こんな感じ。あやしい占いですが、結構当たってたりして。
ちょっと変わった組織論として読んでみてはいかがでしょうか。


by具太郎
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