知らないと損する! 脳に悪い7つの習慣―脳に悪い7つの習慣 林 成之


脳トレ」みなさん一度は体験してみた事があるのではないでしょうか。かくいう僕も、“脳年齢”の若返りを図るため、毎日必死にプレイしたものです。それだけ、脳の働きをもっと良くしたい!と考えていたということでしょうか(汗)。

本書では脳のしくみに基づき、脳に悪い習慣を知り、それらをやめることで、脳のパフォーマンスを最大限にする方法を紹介。

目次
脳に悪い習慣1 「興味がない」と物事を避けることが多い
脳に悪い習慣2 「嫌だ」「疲れた」とグチをいう
脳に悪い習慣3 言われたことをコツコツやる
脳に悪い習慣4 常に効率を考えている
脳に悪い習慣5 やりたくないのに、我慢して勉強する
脳に悪い習慣6 スポーツや絵などの趣味がない
脳に悪い習慣7 めったに人をほめない

そもそも目から入った情報はどのような流れをしているのだろう。

目から入った情報は「大脳皮質神経細胞」が認識し、「A10神経群」と呼ばれる部分に到達します。ここで生まれるのが「感情」です。脳では情報に対して最初に「好きだ」「嫌いだ」といった気持ちが発生するわけです。そして「A10神経群」は情報に対して「この情報は好きだ」「この情報は嫌いだ」などと感情のレッテルを貼ります。

このしくみを知ることにより、脳をダメにする習慣が見えてきます。僕たちは見た目などから「なんとなく嫌いだ」と判断することがありますよね。例えば、食べてみればすごくおいしいモノなのだけど、見た目で判断し、おいしくないと決めつけ思考することをやめてしまいます。これがまさしく、入ってきた情報に対し、「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはり、思考力の発揮を妨げている、という事になります。

「嫌いだ」というマイナスのレッテルをはると、脳はその後に控える「理解」「思考」「記憶」という過程で、そのレッテルに引っ張られ、考えたり覚えたりする機能がしっかり働かなくなります。
一方自分が好きな事や自分のためになると感じることに対して、頭がよく働いて、いいパフォーマンスを上げられるという経験は、みなさんおもちのことでしょう。

嫌いなモノ、得意ではないと決めてしまうことによって、パフォーマンスの低下を引き起こしているのですね(汗)。脳のしくみを知り、うまくコントロールする事が出来れば、パフォーマンスを上げられるのだと。
そこで、脳に悪い習慣というのが、目次に上げた7つの項目。あれ?一見「当たり前だ」一般的に「よくない」とされているものが多くありますよね。人間、脳にとってよくないことは、経験則でなんとなーくわかっているものだそうです。しかし、脳に悪い理由をしっかり紐解き、理解した上で克服する事が大切なのですね。
この「なんとなくわかった」「だいたい理解出来た」と安心してしまうのも、実は脳にはよくないそうです(汗)。まだ終わってないのに、「できた」と思ってしまうと、事故報酬神経群と呼ばれるところが、「もうこのことは考えなくても良いな」と判断してしまうのだそうです。
これは危険。「あーなるほどね」などと安易に理解したつもりになってしまうと、それ以降のパフォーマンスが落ちてしまうことに。

仕事が「あと少しで完成する」と思ってほっとすると、途端に能率が下がる。
会議がそろそろ終わる頃になると決まってメンバーの集中力が途切れてくる…。
脳にとって、途中で「完成した」「できた」「達成した」といった言葉は”否定語”である、ということです。
「だいたいできた」ということは、実際は「まだ出来ていない」はずですが、
脳は「だいたいできた」という”否定語”によって、思考する事をやめてしまうのです。

本書で紹介されている脳のしくみを知る。また、7つの習慣をやめるだけでも、頭の働きを向上させることができそうです。まずは、何事にも興味をもち、嫌いのレッテルをはらないよう気をつけなくては!

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
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by ジョガ
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